身の周りで自殺した知人が、僕には2人いる。
どちらもすごく仲が良かったわけではないが、それぞれとものづくりの深い話をしたことがある。彼らは絵描きと映像作家だった。いまだに、救えた部分もあったかもしれないとも思うし、人づてに苦しんでいたことも聞いていたので、あれ以上苦しまなくて良かったのかもしれないと、あとから納得するように、思っている部分もある。

日本は世界的にみても、自殺者が多い国だ。
自殺の原因は、社会であり、人との関係性だ。

周りの人に、自分から声をかけているだろうか。

何かをできることがえらくて、できないことがダメと決めつけていないだろうか。

1箇所から見た”効率”というモノサシで人を評価していないだろうか。

自分の意見に相手が同意してくれないときに、相手を責めたり、蔑んでいないだろうか。

ちょっと元気がないと感じた相手に、自分から時間をさいて、話を聞けているだろうか。

もし相手が少し病んでると思ったら、どうしたらいいか調べて、周りの人にも相談できているだろうか。

仕事先やバイト先や学校で、相手がバックれたり、突然来なくなったり、消えたりした時に、もしかしたらその人は逃げるしかなくて、それによって死ななくて済んだのかも、と暗闇に光をあてているだろうか。

誰かが死ぬと、救えなかったという結果が見えるけど、誰かが生きる選択をしてくれたという成果はこちらには見えてこないもの。

自分自身のことを振り返ってみても、あの時、誰かや何かに救われたと思うことがきっとあるはず。オレはあるよ。

僕らは日々、そうやって見えない成果をあげていくしかないと、今は思っている。